広島カープが躍動している原因は?23年ぶりの優勝となるのか!?
今年のプロ野球ですが、ペナントレース開幕前は大半の解説者が、読売ジャイアンツの優勝を予想していました。
そして2位には阪神タイガースや中日ドラゴンズを挙げる解説者が多かったように感じられた気がします。
しかし蓋を開けてみれば、現在(2014年5月19日)のセリーグの順位は
1位 広島カープ
2位 阪神
3位 巨人
と、
誰もが予想しなかったカープが首位にきています。
カープが調子いいのは鯉のぼりの季節まで、なんて言葉がありますが、今年は5月5日を過ぎても失速せず、首位の座を守り抜いているのです。
このまま首位を守り抜き優勝をするとなると、なんと1991年の優勝以来23年ぶりの快挙になります。
なぜ今年のカープは首位を走り続けられるのでしょうか。
その要因をカープの現メンバーと、1991年の優勝メンバーとで比較し、共通点を挙げてみようと思います。
1991年広島カープ優勝
まず1991年の優勝メンバーからですが、野手陣では前田智徳選手、野村謙二郎選手、江藤智選手など豪華メンバーがスタメンに並んでいました。
しかし、当時の年間チーム打率は.254、総本塁打数は88と、そこまでの強打線では無かったようです。
では投手陣はどうでしょうか。
佐々岡真司投手、北別府学投手、大野豊投手、川口和久投手など、こちらも豪華メンバーが揃っていました。
しかもこの年は、
佐々岡選手 ⇒ MVP・最多勝・最優秀防御率・沢村賞
川口投手 ⇒ 最多奪三振
北別府投手 ⇒ 最高勝率
大野投手 ⇒ 最優秀救援
受賞したのです。
1つのチームで投手部門のタイトルを総ナメにし、年間チーム防御率も3.23と抜群の数字を残しました。
2014年の広島カープメンバー
では次に今年のメンバーですが、野手陣で現在主にスタメン出場をしているのは、梵英心選手、菊池涼介選手、丸佳浩選手、などのメンバーが並んでいます。
そして現時点でのチーム打率は.263、総本塁打49と、1991年よりも数字で上回っています。
これはエルドレッド選手が、セリーグ2位の打率・1位の本塁打数・1位の打点数などを叩き出していることが大きな要因であると思えます。
投手陣の方は、前田健太投手、バリントン投手、大瀬良大地投手、篠田純平投手などのメンバーが並んでいます。そして現時点でのチーム防御率は3.41と、1991年より数字では落ちますが、
セリーグ防御率2位に前田投手、勝数3位に大瀬良投手とバリントン投手、セーブ数1位にミコライオ投手などが名を連ねています。
1991年と2014年とを比較してみて
優勝メンバーと現在の野手陣と投手陣の比較をしてみて、やはり投手陣が両方とも共通して優れていることが解ります。
そして今年のメンバーには、エルドレッド選手のような助っ人外国人の主砲や、大瀬良選手などの大型新人の活躍もあります。
もしかしたら今年こそ本当に、「カープの優勝」を期待してもいいのかもしれません。
しかし、まだ1位から3位までのゲーム差はたったの4.5ゲーム。
もうすぐ交流戦を迎えるということで、カープがこの調子を保てるのかが、大事なポイントになるのではないのでしょうか。